「大人になってから人間はなかなか変われない」って良く言われます。確かに、同じ間違えばっかりしたり、思考の方向性がなかなか変えられなかったり。大人になると、物事を別の角度から見るための視点を作ることがとても難しくなります。
そういう状況に陥ったとき、「ん?なんかやばいぞ。」と感じるように常に注意をしようと思ってはいますが、それでも、「いつもの自分の思考の惰性」は確実に起こり、同じ視点の解釈に陥ることが多いのが現実です。これって本当に怖いことです。
視点を変えたい。そんなときこそ、より一層、人の話を聞くことが重要なんだなということを感じます。
さらに、「人からいろいろ言われているうちが華」と良く言われるのもとても頷けます。大人になって、みな自分なりの「美学」とか「ポリシー」とか「勝ちパターン」とか「経験」とかを持ち、一人前に持論を掲げるようになってくると、とかく、周りの声が”気持ちよくは無い”ことが増えてきます。自分の考え方と合わない声を言葉として認識することが難しくなります。
でも、それこそが、本当に耳を傾けるべき言葉であり、まさしく「金言」となりえます。自分の可能性が広がる機会なんだと思うのです。
しかし、本当に、他人からの指摘を素直に受け止めるのは大変です。
でも、それは、おそらく客観的に見た「事実の塊」を松坂ばりの直球で投げつけられていると思うべきで、逃げるわけには行かない、乗り越えなければいけないものなのだと思います。
そんなことをとかく感じる中、具体的に「人間が変わること」について、できる範囲から実証しようと思って、単純ですが、タバコを辞めました。じつは、もう2ヶ月近く、1本もタバコを吸っていません。
タバコを辞めたことをお話すると、大抵、「どうして辞めたんですか?」と聞かれます。
「健康を気遣って」とか、「無駄遣いを減らすため」とか、理由はいろいろ付けることができるのですが、最大の理由は、「自分を自分で変えたかった」からです。
さすがにこの歳になると、なかなか周囲の人間から「あぁしたほうがいいよ」とか「それやめたほうがよいよ」なんて言ってはもらえないものです。だから、自分からアクションを取って、そのリアクションから何かを感じ取って、それを自分で判断して、自分で自分を変える努力をしなければならない。それが成長できる大人であって、変化しながら強くなっていける人間の姿でもあると思うのです。
その努力を怠れば、一瞬にして「井の中の蛙」か「ゆで蛙」。もしくは、「裸の王様」。
自分はそうはなりたくないし、決してなってはいけない。でも油断すると、本当に一瞬にして・・・。
必要な力は Self Control ができる力かなと思って、それを鍛えることが今の自分に一番必要なんではないかと思い、その実現の一歩を禁煙からスタートしようと決めたわけです。
今はもう、本当に吸ってません。
無事達成したので、ブログに書き留めて、自分をいっそう追い込むことにします(笑
考えてみたら、禁煙なんてぜんぜん簡単なほうだな・・・。